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映画感想 モスル〜あるSWAT部隊の戦い〜

2023-01-28

あらすじ

モスルというISISに占領されている都市で、SWAT部隊がとある目的の為に戦う。
現地の新人警察官を仲間に引き入れミッションを遂行するが、どのようなミッションであるか目的は明かされないままであった。
SWAT部隊はモスルを走り回り、ISISとの戦闘を繰り返す中で新人警察官は戦闘技術を学んでいく。
その部隊の目的とは...

ネタバレ

実は、このSWAT部隊は正式なミッションを遂行しているわけではありませんでした。 本当の目的とは、部隊メンバーの家族に会いにいくことで、それは最後のシーンで明かされました。

戦闘を繰り返しながら、ある一人の部隊メンバーの家族と再会を果たします。 本当の目的を知った新人警察官は、自分が戦う意味を理解し、別のメンバーの家族を探しにいこう、と部隊に宣言するシーンで映画は幕を閉じます。

感想

よくある戦場での戦闘映画かと思いきや、戦場のヒューマンドラマであったことが、いい意味で裏切られたと感じました。 目的が明かされない理由が、SWATは特殊部隊だから、極秘ミッションを遂行しているものだと思い込んでいましたが、 人間本来の家族を大切にする思いが映画の主軸になっていました。

本当の目的が最後に明かされたことで、部隊の一つ一つの行動がその目的の為であったと納得できます。
例えば、再会を果たしたメンバーの家族に会いにいく過程でISISの基地を発見した時、隊長はそのメンバーに敵部隊を殲滅するのか、それとも迂回するのかを決めさせていました。 この行為は、目的を果たすその本人に決断をさせることで、再会する意味を見出させているのだと思います。

実話を元にしている映画とのことだったので、現実で起こっている戦争でも人それぞれ戦う意味は違う場合があるという意味で、新しい視点で戦争を捉えるきっかけになったと思います。

評価

⭐️4